映像は見られても、説明の声が聞き取れなければ内容は伝わりません。音を直す練習は、録音したものを短く聞き返すところから始めましょう。
まず30秒、部屋の音を聞く
誰も話していない状態で録音して、換気扇、冷蔵庫、道路、反響などを確認します。普段は気にならない音が、収録では目立つことがあります。
止められる音か、場所を変えた方がよいかを判断します。施設の設備を勝手に止めず、必要なら管理者に相談してください。
同じ声を近くと遠くで録る
同じ文を同じ声量で話し、録音機器との距離だけを変えて比べます。声の明瞭さと周囲の音のバランスがどう変わったかを聞きます。
近づけすぎると息や衣擦れが入る場合もあります。ピンマイクなら服や髪が触れない位置を試し、体を動かした状態でも確認しましょう。
大きな声もテストする
小さなテスト声では問題がなくても、本番で笑ったり強く話したりすると音が割れることがあります。本番に近い声量で録り、メーターと実際の音を両方確認します。
録音レベルを調整できる機器なら、最大の声でも過大入力にならない余裕を残します。適切な操作は機器の説明書で確認し、数値だけを根拠にしないでください。
今日の練習:一条件ずつ変えて聞き比べる
同じ文を「元の場所」「静かな場所」「機器を近づけた状態」で録ります。ファイルに条件を書き、同じ再生音量で比較してください。
聞き取りやすくなった方法を本番に使います。ノイズ除去を強くかける前に、元の録音を改善できないか考える習慣をつけましょう。