撮っているときはよさそうだったのに、見返すと暗い。声が聞き取りにくい。画面が揺れて落ち着かない。そんなときは、一度に全部を直そうとせず、ひとつずつ確かめてみましょう。
明るさは「何を見せたいか」で確かめる。
まず、主役にしたいものの細部が見えるかを確認します。顔なら表情、道具なら手元の動きが見えるか。背景がきれいでも、主役が暗ければ伝わりません。
室内なら、窓に対する立ち位置を変えて短く撮ってみましょう。背景に明るい窓が入る場合と、窓の光が被写体に当たる場合を比べると、光の向きによる違いを見つけやすくなります。
画面の明るさ設定だけを上げて判断せず、同じ端末・同じ設定で撮った映像を比べてください。
音は、その場で再生して聞く。
人の声を撮るなら、説明の内容まで聞き取れるかを確認します。換気扇、車、風など、自分では気にしていなかった音が目立つことがあります。
可能なら静かな場所に移る、話す人との距離を近づける、といった変更を試します。道具の使い方を見せる映像なら、説明の声だけ後から録る方法もあります。
場所や距離を変えたら、もう一度再生。撮り終わってからではなく、撮り直せるうちに聞くのがポイントです。
動かす前に、止めて撮ってみる。
カメラを動かした方がかっこよくなる、とは限りません。まずは安定した場所から、ひとつの動作を最後まで撮ってみてください。
手持ちなら両手で持ち、体勢を安定させます。置いて撮る場合は、機器が倒れたり落ちたりしない場所を選びます。水や熱、通行する人の近くは避けましょう。
カメラを止めても、被写体が動けば映像に変化は生まれます。見せたい動作が追えることを優先しましょう。
同じ場面を、条件を変えて2回撮る。
たとえば「窓を背にした撮影」と「窓に対して横を向いた撮影」。同じ場面でひとつだけ条件を変えると、何が変わったかを確かめられます。
今日は明るさ、次は音。比べた結果をメモしておくと、自分の機材と場所に合った撮り方が少しずつ分かってきます。