一枚ずつはきれいでも、つなぐと色がばらばらに見える。色の編集は、好みの雰囲気を足す前に、カット同士を比べるところから始めます。

基準にするカットを選ぶ

同じ場面の中から、顔や主役が自然に見えるカットをひとつ選びます。他のカットはその基準と比べ、明るさや色の偏りを確認します。

場面全体が別の時間や場所なら、無理に同じ色へそろえる必要はありません。連続して見せたい場面の中で、意図しない変化を減らすのが目的です。

明るさの差から見る

色味と彩度を一度にいじる前に、主役が急に暗くなっていないか確認します。編集ソフトの波形なども参考にしつつ、画面全体と顔の見え方を見ます。

暗い部分を大きく持ち上げるとノイズが目立つことがあります。失われた細部を必ず取り戻せるわけではないので、素材の限界も見ながら調整してください。

白や肌の見え方を比べる

同じ白い物や同じ人物の肌が、カットごとに青や黄へ急変していないか見ます。白く見える物でも元から色がついている場合があるため、機械的に無彩色へ直さないでください。

見た目を変えるプリセットを使うなら、強さを抑えた状態から比較します。撮影形式に対応した処理かを確認し、同じ設定を全素材へ無条件に当てないようにします。

今日の練習:3カットを続けて見る

同じ場所の3カットを並べ、ひとつずつ止めずに再生します。最初に気になった差だけを直し、また続けて見ます。

最後に書き出した映像でも確認します。端末による表示差もあるため、いつも同じ確認環境を一つ持ち、設定をむやみに変えないようにしましょう。