好きな作品を何度も見るのは楽しい。でも、自分の制作にどう生かすか分からないときは、一度に見るものを減らしてみましょう。
最初は10秒だけ観察する
参考作品の中から、特に気になった短い場面を選びます。一回目は内容を楽しみ、二回目は画面が切り替わる場所だけをメモしてください。
「全体→顔→手元」「静止→動き」のように、見えた事実を言葉にします。「映画っぽい」だけでは、撮影現場で何をすればよいか分かりません。
音と文字を別々に追う
次は音に注目します。声が始まる前から環境音が聞こえるか、音楽が止まる場所はどこか。音を消したときと比べると、音の役割が見えてきます。
文字は何を補っているでしょう。場所、名前、手順など、映像だけでは伝わらない情報を拾います。すべての文字を書き写す必要はありません。
仕組みを自分の題材に置き換える
たとえば「全体を見せてから細部に寄る」という順番を、旅行映像から机の道具紹介へ置き換えます。構成の考え方を試し、自分の撮影素材で組み立てましょう。
参考映像や音楽を抜き出して自分の素材にすることとは別です。同じロゴや特徴的な表現をそのまま使うのでなく、なぜ伝わるのかを探します。
今日の練習:観察メモを制作メモにする
「広い画で場所が分かった」を「冒頭で机全体を撮る」に書き換えます。観察を行動に変えたメモが3つあれば十分です。
撮影後は、自分の映像でも同じ役割を果たしたか確認します。似た雰囲気になったかだけでなく、初めて見る人が理解できるかを判断の基準にしてください。