三脚に据えたカメラと外付けマイク
ひとつのステップで扱うのは、ひとつのことだけ。

何から始めればいいか分からないときは、手元のスマートフォンで、机の上の短い作業を撮るところから始めてください。用意するのは、撮れる機器と、確認に使うイヤホンだけです。

このガイドでは、撮影を6つのステップに分けています。ステップごとに練習をひとつ決め、目安を満たしたら次へ進みます。くわしいやり方は、各ステップで案内する記事に書いてあります。

今日やること

  1. 撮る題材を、机の上の短い作業からひとつ決める
  2. ステップ1の練習で、伝えたいことと必要なカットを書く
  3. 撮った映像を、その場でイヤホンをつけて再生する

STEP 01 / 06

準備:何を伝えるかと、撮る条件を決める

撮り始める前に決めるのは、この映像で何が分かればよいかを1行と、撮る場所・時間帯です。条件が途中で変わると、うまく撮れたときも失敗したときも、何が原因か分からなくなります。

必要なカットは、役割と一緒に書き出しておきます。現場では目の前のものに集中するので、書いておかないと説明に必要な場面を取りこぼします。

練習
机の上の作業をひとつ選び、伝えたいことを1行、必要なカットを5つ書く。
合格の目安
5つのカットすべてに「何を伝えるカットか」をひと言で添えられる。

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STEP 02 / 06

構図とサイズ:引き・中・寄りを撮り分ける

同じ動作でも、画面に入る範囲を変えると伝わることが変わります。場所と関係を見せる引き、動作を追う中、細部を伝える寄り。まずは3つを1本ずつ撮って、違いを自分の目で確かめます。

どこから撮るか迷ったら、引きから始めます。場所が分かってから細部に入るほうが、見る人の誤解が少なくなります。

練習
カップを置く動作を、引き・中・寄りで1本ずつ撮り、順番に並べて再生する。
合格の目安
3本が、場所・動作・細部という別々の情報として見分けられる。少し寄っただけの、ほぼ同じ画になっていない。

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STEP 03 / 06

光:主役が見える位置を探す

明るさは、主役にしたいものの細部が見えるかで確かめます。室内で明るい窓を背負うと、カメラが窓の明るさに合わせるため、顔が暗く写ります。まずは窓がカメラの横に来る配置を試します。

判断するときに、端末の画面表示だけを明るくしないでください。記録された映像は変わっていません。

練習
同じ人・同じ距離で、窓に対する顔の向きを変えて3通り短く撮り、続けて再生する。
合格の目安
表情や手元が読み取れる位置を選べて、その位置を「カメラの左に窓」のように窓との関係ごとメモできた。

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STEP 04 / 06

音:撮り直せるうちに聞く

説明の声が聞き取れなければ、内容は伝わりません。カメラのマイクは、人の耳のように聞きたい音へ集中できないため、耳で聞いた印象と録れた音は違うことがあります。録った音は、その場でイヤホンで聞きます。

声が遠いときは、まず口とマイクを近づけることから試します。場所、距離、入力の設定を一度に変えず、ひとつずつ試すと原因が分かります。

練習
同じ文を同じ声量で読み、マイクとの距離だけを変えて2回録る。
合格の目安
イヤホンで聞き比べ、音の大きさではなく、言葉の聞き取りやすさで良いほうを選べる。

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STEP 05 / 06

Bロール:話を補うカットを足す

話している顔だけが続くと、内容が良くても具体的な様子は見えにくくなります。話や説明に出てきた物・場所・動作から、それを目で補うカットを選んで撮ります。

動作は途中から撮らず、始まりから終わりまで撮ります。前後に落ち着いた時間があると、編集でつなぐ位置を選べます。

練習
「仕事の前に机と道具を整えます」という一文に合わせて、机の全体、道具を置く手、準備ができた状態の3カットを撮る。
合格の目安
3カットとも動作の前後に余裕が残っていて、話と関係のない風景だけになっていない。

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STEP 06 / 06

撮影後の確認:片づける前に再生する

録画ボタンを押したことと、使える素材が撮れたことは別です。移動や片づけの前に、必須カットだけでも音と一緒に再生します。

ピントのずれ、聞き取れない声、前後のカットで道具の位置が違うこと。現場で気づけば撮り直せますが、帰ってから気づくと同じ条件をそろえるのは難しくなります。

練習
撮影リストに「撮影済み」と「再生確認」の2列を作り、片づける前に必須カットを再生して両方に印をつける。
合格の目安
必須カットすべてに再生確認の印がつき、撮り直しが必要なカットはその場で撮り直せた。

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困りごと別:次に読む記事

撮った映像を見返して気になったことから、戻る場所を探してください。

困りごと別:次に読む記事
困りごとまず確かめること読む記事
映像が単調似た距離のカットばかりになっていないか。話を補うカットがあるか。引き・寄りとは?動画撮影のショットサイズと使い分け
Bロールとは?Aロールとの違い・撮り方・編集の使い方
顔が暗い明るい窓を背負っていないか。主役の表情が読み取れるか。照明がなくても試せる。窓の光で顔を撮る方法
声が遠い口とマイクの距離、部屋の反響、録音に使われている入力。録音した声が遠い・こもる原因は?マイクの距離と反響の対策
つながらない道具の状態、動きの方向、カメラの位置が前後でそろっているか。映像のつながりを自然にする撮影方法|位置・動き・180度ルール

機材を買い足すか迷ったら、先に機材を買う前に。「何に困っているか」を一文にしようで、何に困っているかを一文にしてみてください。

撮影直前チェック

撮り始める前に、上から順に確かめます。

  • この映像で伝えたいことを、1行で言える
  • 撮影リストの必須カットに印がついている
  • 主役が、明るい窓を背負っていない
  • 止められる音(エアコン、換気扇など)を確かめた
  • 本番と同じ声量で試し録りし、イヤホンで聞いた
  • 物の位置や服装を、写真に1枚残した
  • 確認用のイヤホンと、いつも見る端末が手元にある
無料テンプレート

撮影リストを、今日の練習から使う

ステップ1と6で使う撮影リストは、空欄のテンプレートと記入例をCSVで用意しています。Excelなどの表計算ソフトで開けます。書き方は撮影リストの作り方で確かめられます。

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